TaylorのAmerican Dreamのオヴァンコールがリニューアル間近!買うのは待ったほうが良いかも【ウォルナットに変更】

2020年にテイラー(Taylor)の新シリーズとして発表されたアメリカン・ドリーム(American Dream)。
 
taylorguitars.com」より引用
 
当ブログでもファーストインプレッション記事や試奏した上でのレビュー記事を書いてきました。
 
 
その記事の中で僕は「これは初心者向けの最適解!」だとか「企業努力の賜物」とか言って褒めちぎりました。
 
でも、今回は全く逆の事をいいます。
 
アメリカン・ドリームは買わない方がいい。
 
誤解を生みかねないので、早々に訳を言うと・・・
 
「アメリカン・ドリームのオヴァンコールがウォルナットに変更されるので買うのは待ったほうがいい」です。
 
ほぼタイトルのまんまなので、別にわざわざ書く必要はないのですが・・・
 
サイド&バックにオヴァンコールが使用されているAD17 / AD17e / AD17 Blacktop / AD17e Blacktopの4モデルについて、来年以降はウォルナットに変更されます。
 
この変更が今後のテイラーのラインアップにどう影響を与えるのか、というか僕自身が何を期待しているのかをつらつらと書いていこうと思います。
 

単板ウォルナットが手頃な価格で手に入る!

 
まず、オヴァンコールからウォルナットに変更されるという根拠が、この動画です。
 
 
1:10:56〜1:11:45迄の発言です。
 
観るのが面倒くさいという人のために、該当箇所を文字に起こしました。
 
We’re depleting stock of Ovangkol on American Dreams and we’re going to be replacing it with Walnut.
Because we need to lessen our dependence on african woods.
Because there’s a lot of political difficulties and for good reason we don’t really want to be taking a lot of woods from a tropical forest if there’s something else we could do.
So we’ll see we’re focusing on Walnut.
You’ll see that happen on American Dream guitars before long.
Maybe next year I’m not sure when …
 
ポンの意訳
私達はアメリカン・ドリームでオヴァンコールの在庫を使い切ってウォルナットに切り替えます。アフリカの森林への依存を減らす必要があるからです。(アフリカの樹木は)政治的な情勢から伐採が困難になっています。そのためウォルナットに焦点を当てたのです。いずれアメリカンドリームのギターでそれを見るでしょう。多分、来年のいつ頃になるかは分からないけど・・・
 
知らない人のために説明すると、この動画はテイラーが公式で配信しているYouTubeチャンネルで、2021年7月3日に生配信した「Taylor Japan Roadshow Home Edition ASK BOB LIVE!」という企画です。
 
そして、上記の発言はテイラーギター(Taylor Guitars)の創始者の一人、ボブ・テイラーのもの。
 
オヴァンコールの廃止については、今年、400シリーズからオヴァンコールが消滅した事を考えると驚くことではないです。
 
ウッドショックの関係でテイラーも自国の木材を使わざるを得ない状況・・・と言ってしまえばそれまでですが、代替材としてウォルナットが採用されたのは個人的には大歓迎です。
 
と言うのも、テイラーでウォルナットと言えば、100シリーズやGS Miniといった合板モデルばかり。
 
単板だとリミテッドモデルは存在しますが、定番モデルは皆無です。
 
過去には「Walnutシリーズ」という定番シリーズがあり、1998〜2006年のわずか8年という短期間で生産終了しています。
 
しかも当時のWalnutシリーズはハイグレードに位置していたので、高価で手に届きにくいモデルばかり。
 
それが定番化され、20万円台で手に入るとなれば、初心者のみならず往年のテイラーファンも食いつくのではないかと思います。
 

単板ウォルナットの復活で選択肢が増える(期間限定)

 
で、これが一番言いたいことですが・・・
 
ボブ・テイラーの発言の通り、2022年にウォルナットに変更されるとなると、入荷時期によっては暫くオヴァンコールと在庫が混在する期間があるはず。
 
つまり、サイド&バックの違う2モデルを試奏してから、好きな方を選べるということ。
 
アーバン・アッシュも含めれば選択肢は3つになります。
 
ウォルナットは、ローズウッドとマホガニーの中間的なサウンドで中音域にボリュームがあります。
 
性格の違う3モデルが試奏できるのであれば、急ぎでない限り、現時点でアメリカン・ドリームを買う必要はないというのが僕の見解です。
 
ただ、今回のリニューアルで不安要素があるとすれば、ウォルナットに変更されることで本体価格が値上げされる可能性があるということです。
 
ウォルナットは主に北米に分布する広葉樹で、高い加工性から家具や工芸用材として人気があります。
 
そのため現地の業者によって計画的に伐採され、供給量がコントロールされています。
 
つまり、他の材と比べて流通量が少ない = 価格が高い。
 
余談ですが、先述したWalnutシリーズが終了したのも、こうした事情が背景にあると言われています。
 
アメリカン・ドリームはアメリカ製ながら20万円前後の手頃な価格が魅力のシリーズです。
 
ウォルナットへの変更によって本体価格が値上げされないことを祈るばかり・・・。
 
兎にも角にも、今後のADシリーズは要注目です。
 

個人的に期待すること(切実な願望)

 
これは完全に僕個人の願望でしかないので手短に。
 
テイラーには是非、400シリーズのサイド&バックにウォルナットを採用してもらいたいです。
 
オヴァンコールモデルの生産中止によって、現在400シリーズにはローズウッドモデルしかありません。
 
しかしローズウッドなら700・800・900があります。
 
700・800・900の使用基準に満たない材が400で使われているので、サステナブルが何ちゃら・・・
 
と言う話しは置いておいて・・・ローズウッドに4つもシリーズが必要ですかね?
 
以前、リミテッドのウォルナットモデルを試奏したことがありますが、既存のモデルにはない魅力的なサウンドに惹かれました。
 
400シリーズの価格帯でウォルナットが採用されたら、個人的には即買いです。
 
無理かな・・・?
 

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