BOSSのTU-10をレビュー!練習でもステージでもガシガシ使えるタフなチューナー

クリップ式のチューナーはコンパクトで便利な反面、使い続けるとクビがヘタってディスプレイが見にくい位置になってしまいます。

もっと頑丈なチューナーはないかと探していた時に見つけたのがBOSSの「TU-10」です。

特徴は、可動部がクリップのみということ。

この潔さに惚れて、今ではメインで使用しています。

今回はそんな「TU-10」の特徴から、使って感じたメリット・デメリットについて解説&考察していきます。

メリット
  • シンプル構造でクビ折れの心配がない
  • ディスプレイの視認性が高い
  • サイズの割に軽量
デメリット
  • チューニングのレスポンスは遅い
  • 測定に迷うことがある

 TU-10の概要

BOSSの「TU-10」はクリップ式のクロマチック・チューナーです。

TU-10
サイズ  W73×D33×H62 mm
重量  45g
電源  リチウム・ボタン電池(CR2032)
ピッチ検出  ピエゾ
対応周波数  ±1セント
測定モード  クロマチック
実勢売価  約3,000円

カラーバリエーションは「ブラック」「ブラウン」「ブルー」「レッド」「シルバー」の全5色。

今回、僕は目立ちにくいブラックを購入しました。

サイズはW73×D33×H62mmで、一般的なクリップ式チューナーよりも大きめ。

重量はメーカー公表値で45gですが、僕が測ると42gでした。(個体差?)

参考に、他のクリップ式チューナーの重量は以下の通り。

他のチューナーと比べると重いですが、実際にギターのヘッドに付けても重さを感じることはありません。

駆動はボタン電池(CR2032)が1個、本体購入時に同梱されています。

測定精度は±1セントで、一般的なチューナーと同じです。

チューナーの種類によっては±0.5セントや±0.02セントまで測定できるものもありますが、±1セントでもピッチのズレを聴き分けるのは難しいと言われています。

 TU-10の使い方

本体には全部で3つのボタンが付いています。

  1.  電源 : 電源のON/OFFを切り替えます。オートOFF機能が付いていて、起動してから約120秒後に切れます。
  2.  SELECT : ボタンを押す度に「基準ピッチ」「アキュピッチ・サイン」「フラット・チューニング」「メーター」に切り替わります。
  3.  ▲ : パラメーターの値を変更します。

基準ピッチは436〜445Hzの間で設定が可能。

デフォルトでは440Hzになっており、弾き語りやバンド演奏などではデフォルトのままで問題ないです。

フラット・チューニングにも対応していて「♭」の数(1〜5)に応じて半音ずつ下げることが可能。

そして最大の特徴が「アキュピッチ・サイン」という機能。

ピッチが合うとメーターの針が左右から中央に流れます。

これが地味に便利で、サクッとチューニングしたい時に活躍します。

 TU-10をレビュー

ここからは、長年「TU-10」を使用して感じている特徴についてレビューしていきます。

まず、僕の評価としては・・・

シンプル構造で壊れにくく、普段使いに最適。

とにかくシンプルで、雑に扱っても壊れることがありません。

クビを排除した潔いデザイン

一般的なクリップ式チューナーは、様々な角度に調節できるクビが付いているものが多いです。

これは便利な反面、何度も回しているとクビ折れ(クビの消耗)するというデメリットもあります。

僕が所有するYAMAHA「YTC5」は1年ほどでクビがヘタりました。

最悪、本当に折れることもあります。

一方で「TU-10」はクビが回りません。

自由が効かないと言えばそれまでですが、クビ折れのストレスとは無縁になります。

個人的に、この潔いデザインが一番好きなところで、頻繁に買い換えることがないチューナーだからこそ、耐久性は重要です。

さらに、電源ボタンの位置が本体の真上にあり押しやすいというのも好印象。

クビがないので、しっかり押せます。

クリップの形状が秀逸

TU-10」はクリップの形状も秀逸で、本体を側面から見ると、クリップの上部が本体の一部になっています。

ここに指を2、3本のせることができるので、少ない力でクリップを開くことができます。

こうした使い勝手の良さもお気に入りのポイントです。

クリップの内側はラバーが貼り付けてあるので、大切なギターを傷つける心配もありません。

ディスプレイの視認性が高く見やすい

TU-10」のディスプレイは横長で、縦の幅は一般的なチューナーよりも狭くなっています。

しかし、カラー表示に加え、バックライトの輝度も十分あるので使用するのに全く問題ありません。

薄暗いバックステージでのチューニングも安心して行えます。

測定に迷うことがある

「TU-10」を使用していてデメリットと感じる部分は、弦を弾いてから、メーターが動き出すまでのレスポンスが遅いことです。

さらに時々、メーターが左右に振られ、測定に迷ってしまうこともあります。

練習中なら特に問題はないですが、ライブ中にやられると困ります。

ただし、この症状は頻繁に起こるわけではありません。

これまで書いてきたようなメリットと比べると、そんなに問題ではないかなと。

 価格について

TU-10」のメーカー希望小売価格はオープンです。

実店舗での販売価格は約3,300円。

ネット通販でも同じような価格帯です。

「少しでも安く手に入れたい」という人なら、サウンドハウスで約3,000円で手に入れることができます。

 まとめ

ギター用のチューナーは国内外の様々なメーカーから発売されており、正直、どれを選んでも最低限の機能は持ち合わせています。

使い心地に関しては、1つしか使ったことがないという人は「こんなもの」と思い込みがちですが、細かな仕様によってガラッと変わります。

価格の面では1,000円台がボリュームゾーンとなっており「TU-10」は高価格帯に分類されますが、価格に見合った機能・使い心地です。

特に耐久性に優れたチューナーを探している人には、是非、候補のひとつに入れてもらいたいと思います。

以上、ポン(@pon_guitars)でした!

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