G7thのPerformance 3 ART Capoをレビュー!ピッチがシャープしにくい次世代カポ

普段、僕がよく使うカポタストといえば、SHUBB(シャブ)の「C-1」とThalia Capos(タリアカポ)の「200Series」ですが、そこにもうひとつ喰い込むであろうカポを買いました。

それがG7th(ジーセブンス)の「G7th Performance 3 ART Capo」です。

型番に「3」と付いているのは、いわゆるバージョン3という意味。

初代は2004年、2代目は2014年、そして今回の「G7th Performance 3 ART Capo」は2019年の発売です。

以前から気になっていたものの、シャブカポタリアカポで満足していたので購入のタイミングを逃していましたが、やっと手に入れることができました。

というわけで、今回は「G7th Performance 3 ART Capo」を1ヶ月程使用してみてのレビューを書いていこうと思います。

メリット
  • 各弦を均一に押さえてくれるART機構
  • 着脱しやすいワンタッチ式
  • まるでカポを付けていないかのような素直なサウンド
デメリット
  • 握る力が強すぎるとピッチがシャープする
  • 値段が高い

G7th Performance 3 ART Capoの概要

G7th Performance 3 ART Capo」は、前作「G7th Performance 2 Capo」の改良版として2019年に発売しました。

前作との最大の違いは「ART(エーアールティー)」機能を搭載していること。

g7th.com」より引用

指板のR(アール)に沿って、弦を押さえるパッドが変形します。

こうすることで1〜6弦を均一な力で押さえることができます。

つまり、弦ごとのピッチのバラツキが少なくなるということ!

ポン

カラーは「シルバー」「ブラック」「ゴールド」の3色展開。

今回は目立つ「ゴールド」を購入しました。

重量は公表値で約63gですが、僕が量ると64gありました。

まあ、誤差の範囲です。

参考に他のカポの重量は以下の通り。

  •  Kyser「KG6」 : 42g
  •  Shubb「C-1」 : 51g
  •  Thalia Capos「200 Series」 : 94g

定番の「カイザーカポ」や「シャブカポ」と比べると500円玉(7g)ほど重いですが、気になるほどではないです。

サイズ感はごく一般的なカポと同程度。

シャブカポとの比較

タリアカポとの比較

実際に弦を押さえた姿もスッキリとして好印象です。

使ってみて特に良かったのは、ネック裏が当たる部分にもパッドが付けられていること。

シャブカポだと真鍮がむき出しですからね・・・。

こうした細かな配慮も買ってよかったと思えるポイントです。

G7th Performance 3 ART Capoをレビュー

ここからは、僕が実際に1ヶ月程使用しての所感を書いていきます。

まず、「G7th Performance 3 ART Capo」の特徴は・・・

着脱しやすいワンタッチ式(使い方)

G7th Performance 3 ART Capo」は、他のカポタストと違い着脱方法が特殊です。

と言っても、その方法はとても簡単。

挟み込んで、握るだけ!

一度、取り付けたら外れることはありません。

外し方は、裏側の黒いツマミ(下の画像)を前に倒す。

いずれも片手で着脱可能なのでライブ中でもゴタつく心配はありません。

注意点として、握る力が弱いと音がビビります。

僕の場合はテイラー(R=15″)ですが、メーカーやモデルによっては弱い力でも大丈夫です。

いずれにせよ何度か着脱を繰り返して、適度な握り加減を探る必要があります。

まるでカポを付けていないかのような素直なサウンド

G7th Performance 3 ART Capo」を初めて取り付けた時のサウンドの印象は「素直な音」でした。

意地悪な言い方をすれば「シンプル過ぎてつまらない」

これは、普段使っているシャブカポタリアカポの影響だと思います。

シャブカポタリアカポを取り付けると、本来のサウンドに+αで化粧が乗ったような響きに聴こえるんですよね。(もちろん良い意味で)

それに比べて「G7th Performance 3 ART Capo」は、カポを付けていない状態とあまり変わらない印象。

最初は決して好印象ではなかったのですが、1ヶ月程弾き続けていくうちに「悪くないな」と思うようになり、今はすっきり聴きやすいサウンドに感じます。

握る力が強すぎるとピッチがシャープする

繰り返しになりますが「G7th Performance 3 ART Capo」は取り付け時、握る力が弱いと音がビビリます。

反対に、強く握りすぎるとピッチがシャープします。

公式HPでは「チューニングの精度が向上」と書かれていますが、僕はこれに関してはデメリットと感じています。

強く握りすぎても、ある一定のところで止まってくれるような、新しい機構を開発してくれることを望みます。

買うならネット通販一択

G7th Performance 3 ART Capo」のメーカー小売希望価格は、カラーによって異なり・・・

シルバー / ブラック・・・7,150円
ゴールド・・・8,690円

何故かゴールドだけ高いです。

実店舗でも、同等の売価です。

ところがネット通販なら・・・

シルバー / ブラック・・・4,000円台
ゴールド・・・6,000円台

買うならネット通販一択です。

特に「G7th Performance 3 ART Capo」はカポの中でも高価な部類に入ります。

セールなどで少しでも安くなっていれば即買い必須です。

まとめ

以上のことから「G7th Performance 3 ART Capo」の主な特徴をおさらいすると・・・

メリット
  • 各弦を均一に押さえてくれるART機構
  • 着脱しやすいワンタッチ式
  • まるでカポを付けていないかのような素直なサウンド
デメリット
  • 握る力が強すぎるとピッチがシャープする
  • 値段が高い

G7thはカポタストのメーカーとしては新興に当たりますが、従来の概念を覆す製品開発で、今や業界のニュースタンダードとも言える存在。

定番のシャブカポカイザーもおすすめですが、騙されたと思って「Performance 3 ART Capo」を使ってみると新たな世界が広がりますよ。

 

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