カポタストと言えばネジ式やバネ式、ゴム式など多種多様な形式がありますが、ライブなどのステージで最も見かける率が高いのがバネ式です。
バネ式のカポは、グリップが前に出っ張るタイプが多く、ひと目で「バネ式だ」と分かるのが特徴。
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「目立つからこそ、見た目の良さを重視したい」という人に強くおすすめしたいのが、G7th(ジーセブンス)の「Nashville Capo」(ナッシュビルカポ)です。
G7thは「Performance 3 ART Capo」が圧倒的な知名度を誇る、カポタスト界の革命児。
バネ式の定番であるKyser(カイザー)の「KG6」にそっくりですが、「Nashville Capo」の方がスッキリして格好良く見えます。
この記事では、そんな「Nashville Capo」の使い勝手や、カイザーカポとの違いについて解説・考察していきます。
- 約37gで軽量
- ヘッドにも取り付け可能
- ギターを傷つけない安心設計
- ホコリが付きやすい
Nashville Capoの概要
G7thの「Nashville Capo」は、アルミ合金とシリコンラバーを組み合わせたバネ式のカポタストです。
Nashville Capo | |
方式 | バネ式 |
重量 | 約37g |
締付調整 | 不可 |
実売価格 | 約2,500円 |
カラーバリエーションは「シルバー」「ブラック」「ゴールド」の全3色。
今回、僕はあえて目立ちにくい「ブラック」を購入しました。
重量はメーカー公表値で37gですが、僕が計測すると36gでした。
誤差の範囲ですが、軽いと嬉しい。笑
参考に、他のメジャーなカポの重量は以下の通りです。
- Kyser「KG6」:42g
- Shubb「C-1」:51g
- G7th「Performance 3 ART Capo」:63g
サイズ感は一般的なバネ式と変わらずですが、エッジが丸みを帯びているので実際より小さく感じます。
ネックに挟んだ姿は、余計な装飾もなくシンプル。
グリップの出っ張りが目立つので、個人的にバネ式は好きではないのですが、これはスッキリして好印象です。
Nashville Capoの使い方
「Nashville Capo」の取り付け方は、とても簡単です。
グリップを片手でつまんで、ネックの上から挟むだけ。
ほぼワンアクションです。
ヘッドに固定できる
バネ式カポならではの利便性と言えば、使わない時はギターのヘッドに挟んでおけること。
わざわざポケットに仕舞ったりすることなく、スムーズにつけ外しができます。
バネ式カポがライブのステージで重宝される最たる理由が、これですね。
Nashville Capoをレビュー
ここからは、僕が実際に使用してみて感じたことを書いていきます。
まず、結論としては・・・
取り回しの良さや見た目はGood!弾き語りに最適なカポタスト。
正直、僕はバネ式カポを避けてきた傾向があるのですが、これは使い勝手の良さから使用頻度は高いです。
そんな「Nashville Capo」の特徴は以下の3点。
シリコンラバーで覆われているので安心
「Nashville Capo」で特に好印象なのが、ギターに触れる可能性のある箇所が全面シリコンラバーで覆われていること。
カポの付け外しをしていると、ギターのネックにカポの先端部分が当たってしまうことがあります。
こうした予期せぬ事態でも、大切なギターを傷つけることなく安心して使える点はとても良いと感じました。
ホコリが付きやすいので要注意
使用する上で特に問題ない部分ではありますが・・・
シリコンラバーはホコリが付きやすいです。
配信用の撮影などで手元のアップを撮る時は目立つので要注意です。
ホコリが付いた時は、厚手のウエットティッシュで拭き取れます。
軽量ゆえに軽やかなサウンド
繰り返しますが「Nashville Capo」は約37gと、軽量なのが特徴。
これがサウンドにも影響していて、響きが軽やかです。
一般的にカポタストは、重ければ重厚なサウンドになる傾向があり、ジャンルによってはその方が好ましい場合もあります。
「Nashville Capo」の場合はPOPSなどの弾き語りにぴったりだと思います。
買うならネット通販一択
「Nashville Capo」のメーカー希望小売価格は3,850円です。
実店舗の販売価格も、ほぼ同じ。
ネット通販なら約2,500円で手に入れることができます。
同じ商品なら、ネット通販一択です。
KyserのKG6と比較してみた
「Nashville Capo」とよく比較されるのがKyserの「KG6」、通称カイザーカポです。
共にバネ式で見た目もそっくり。
細かい部分は「Nashville Capo」の方がスッキリしてスタイリッシュです。
握る力を比較
見た目でいちばん違いが分かる部分と言えば、バネの構造。
「Nashville Capo」がシンプルなスクリューなのに対し「KG6」は、ねじりばね。
実は、握る力にも影響していて「Nashville Capo」のほうが少ない力で握ることができます。
ピッチのズレを比較検証
実際にカポを装着して、どのくらいピッチにズレが生じるかを検証してみました。
使用したチューナーはTC Electronicの「POLYTUNE CLIP」です。
Nashville Capo | KG6 | |
6弦 | 0 | +1 |
5弦 | +1 | +1 |
4弦 | 0 | 0 |
3弦 | +1 | +1 |
2弦 | +1 | +1 |
1弦 | +1 | +1 |
ギター:Taylor Builder’s Edition 717e
フレット位置:2フレット
測定モード:ストロボ
テイラーの指板のRは15’なので、どちらもRは少しキツめという印象。
ソロギターには厳しいですが、弾き語りには問題のない範囲だと思います。
Nashville Capoはこんな人におすすめ
「Nashville Capo」はライブのステージ上で、素早く転調する必要がある人におすすめです。
また、弾き語りで複数の曲を練習する人にも使われる傾向があります。
ソロギターを中心に弾く人であれば、締め付けの微調整が可能なShubbの「C-1」がおすすめです。
まとめ
個人的にはビジュアル面で「Nashville Capo」はおすすめできるカポタストだと思います。
エッジが丸みを帯びているので、さわり心地が優しいというも高印象。
女性にもおすすめです。
同じくG7thの「Performance 3 ART Capo」もソロギターをする際に重宝しているので、ジャンルによって使い分けをしています。
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