前回「D’AddarioのNS Capo Lite(PW-CP-07)をレビュー!軽さで選ぶカポタスト」という記事を書いて、随分と酷評してしまいましたが・・・
これはどうだろう?と思い、追加で買ったのが、同じくD’Addario(ダダリオ)の「NS Capo Pro(PW-CP-02)」です。
特徴は、本体が金属製で、軽量なこと。
前回の「NS Capo Lite(PW-CP-07)」も軽量でしたが、サウンドが使い物にならなかったので、今回も期待はしていなかったのですが・・・
これが予想を裏切るほど良かった!
というわけで、この記事では「NS Capo Pro(PW-CP-02)」について、いろいろレビューしていきます。
「NS Capo Lite(PW-CP-07)」との違いも比較検証しているので、どちらにするか迷っている人の参考になれば幸いです。
- 軽い
- 見た目がスタイリッシュ
- 金属なのに軽やかなサウンド
- ネジが外れる
NS Capo Pro(PW-CP-02)の概要
「NS Capo Pro(PW-CP-02)」は、D’AddarioのPlanet Waves(プラネットウェイヴス)が販売するネジ式のカポタストです。
NS Capo Pro(PW-CP-02) | |
方式 | ネジ式 |
重量 | 17g |
締付調整 | 可能 |
実売価格 | 約2,700〜3,300円 |
カラーバリエーションは「ブラック」「シルバー」「メタリックブロンズ」「メタリックグレー」の全4色。
今回、僕は「メタリックグレー」を購入しました。
本体の素材はアルミニウム合金で、航空機にも採用されるほど軽量で丈夫というのがウリ。
実際に計ってみると17gと、金属製のカポタストの中ではダントツで軽いです。
参考に、他のメジャーなカポの重量は以下のとおり。
- SHUBB「C-1」: 51g
- Kyser「KG6」: 42g
- G7th「Performance 3 ART Capo」: 64g
サイズ感はSHUBBの「C-1」と同じくらいで、手のひらにすっぽり収まる程度。
SHUBB「C-1」との比較
Kyser「KG6」との比較
開口部は約16〜32mmの間隔で開閉できるので、ほとんどのネックに対応します。
弦を押さえるラバーの長さは約60mm。
一般的なカポよりも長いので、よりハイフレットまで対応します。
実際に弦を押さえた姿は、余計な装飾や突起物もなくスタイリッシュな印象。
ネック裏に当たる箇所にもラバーがついているで、大切なギターを傷つける心配も少ないです。
NS Capo Pro(PW-CP-02)の使い方
「NS Capo Pro(PW-CP-02)」の装着の仕方は2ステップに分かれています。
まず、ネックの上から挟み込み・・・
ネジで締め付け具合を調節します。
調節しながら弦を弾いてみて、弦がビビらなければOKです。
強く締め付けすぎると、ピッチがシャープするので注意してください。
外し方は上の行程を逆にするだけです。
NS Capo Pro(PW-CP-02)をレビュー
まず、僕の評価としては・・・
軽さ・使い勝手・サウンド、どれも◎ ちょっと高額だけど買う価値あり!
今まで軽いカポを探して、いろいろ試してきましたが「NS Capo Pro(PW-CP-02)」はその中でもサウンドが特に素晴らしいです。
他にも使って感じた特徴を挙げていきます。
金属なのに軽やかなサウンド
「NS Capo Pro(PW-CP-02)」はアルミニウム合金ということもあり、金属的な厚みのあるサウンドになります。
一方で、他の金属製のカポよりも軽やかに聴こえるのです。
しかも軽量なので、サスティーンの伸びもいい。
明るい曲調の歌モノやソロギターにも合わせやすいと感じました。
スリムだから左手に干渉しない
これはカポタストあるあるですが・・・
ローコードのAmやB7を押さえる時に左手がカポに当たって、押さえにくいことがあります。
「NS Capo Pro(PW-CP-02)」はスリム設計なので、左手が当たることなく押弦できます。
ちょっとしたことですが、こうしたストレスを感じることなく演奏できるのは大きなメリットです。
ネジが外れる
不満点をひとつ挙げるとすれば・・・
開口部を目一杯ひらこうとしてネジを回し続けると外れてしまいます。
普通に使い分には外れるほど回す必要はありませんが・・・
ネジが外れるということは、紛失する可能性があるということ。
ある程度の位置で止まるように設計して欲しかったですね。
買うならネット通販一択
「NS Capo Pro(PW-CP-02)」のメーカー希望小売価格は4,070円です。
実店舗の販売価格も同じくらい。
ネット通販なら約2,700〜3,000円で手に入れることができます。
買うならネット通販一択です。
NS Capo Lite(PW-CP-07)と比較してみた
冒頭でも言及しましたが「NS Capo Pro(PW-CP-02)」には、下位モデルの「NS Capo Lite(PW-CP-07)」というカポが存在します。
主な違いは「NS Capo Lite(PW-CP-07)」にはABS樹脂というプラスチック素材が使われていること。
型番に「Lite」とあるので、軽量化しているのかと思ったら・・・
実際に2つを計ると意外な事実が判明しました。
重量は全く同じ!
確かに、公式HPでも「軽量化した」とは書いていません。
では、何がLiteなのか?
僕が推測するに・・・
安い素材を使ってコストダウンした
ということだと思います。
本体以外にも、指板面のラバーもLiteのほうが硬く、明らかに質が低い感じがします。
その分、価格は半額程度に抑えられているので、買いやすいということなのでしょう。
しかし、使い勝手・サウンドの両面から見てもProの圧勝です。
無理してでもProを選んだほうが幸せになれます。
D’AddarioのNS Capo Lite(PW-CP-07)をレビュー!軽さで選ぶカポタスト
実際に購入した人の評価は?
実際に「NS Capo Pro(PW-CP-02)」を購入した人の「良い評価」と「悪い評価」を集めてみました。
【良い評価TOP3】
- 軽い
- デザインが良い
- ピッチが狂いにくい
【悪い評価TOP3】
- 着脱に時間がかかる
- ネジ頭が取れる
- 薄いネックに挟めない
集計しながら、良い評価が圧倒的に多い印象でした。
「軽い」と「デザインが良い」は、ほぼ同数。
「ピッチが狂いにくい」もネジ式ならではのメリットですね。
一方の悪い評価で気になったのが「ネジ頭が取れる」
ネジを強く締めすぎると、接合部分から取れてしまうみたいです。
個体差によるものと思われますが、長期間使ってみて確認してみたいと思います。
まとめ
今回の「NS Capo Pro(PW-CP-02)」は“軽くて使い勝手の良いカポ”というテーマで、いろいろ探して見つけた中のひとつです。
世界最軽量を謳うG7thの「UltraLight Capo」なども試しましたが、使い勝手が悪く「軽量カポはこんなものか」と半ばあきらめていたので、ある意味ハードルが下がっていたという可能性もあります。
しかし、使い始めて1ヶ月たった執筆時点でも、満足度に変わりはないです。
タイトルにもある通り、軽量カポの決定版と言っても過言ではないと思います。
この記事が、購入の参考になれば幸いです。