KORGのPitchclip 2をレビュー!初心者向けのシンプルなクリップ式チューナー

クリップ式チューナーには様々な種類があり、特に初心者の頃はどれを買えばいいか分からず、とりあえず安いものを買って後で後悔することがあります。

ずばり、今回の記事は、そうならないようにするために書きました。

レビューするのはKORG(コルグ)の「Pitchclip 2」です。

必要最低限の機能と軽さで、約1,400円という安さですが・・・

実際に使ってみると、物足りない部分が多々あるチューナーです。

結論から言うと、初心者におすすめできますが、上位モデルを買ったほうが満足できます。

メリット
  • 表示が反転するので取付位置を選ばない
デメリット
  • 4弦と2弦が小文字表示
  • クビが前後にしか振れない
  • 対応周波数は440Hzのみ

 Pitchclip 2の概要

KORGの「Pitchclip 2」はクリップ式のクロマチック・チューナーです。

Pitchclip 2
サイズ  W52×D24×H34 mm
重量  17g
電源  ボタン電池(CR2032)
ピッチ検出  ピエゾ
測定精度  ±1セント
対応周波数  440Hz
測定モード  クロマチック
実売価格  約1,400円

カラーバリエーションは「ブラック」の1色のみ。

本体の材質はプラスチック製で、安っぽさはあるものの、1,000円台のチューナーとしてはしっかりとした印象。

サイズはW52×D24×H34mmと、一般的なチューナーより少し小さめです。

重量はメーカー公表値で17gで、実際に手に取っても重さを感じません。

参考に、他のクリップ式チューナーの重量は以下のとおり。

駆動はボタン電池のCR2032で、動作確認用として1つ同梱しています。

電池寿命は連続使用で24時間と、一般的なチューナーよりも長寿命です。

クリップの開口部は最大で約23mm開くので、ほとんどのギターヘッドに装着可能。

クリップの内側には蛇腹のラバーがぐるっと配置されていて、大切なギターを傷つけない設計になっています。

 Pitchclip 2の使い方

本体にはディスプレイの後部に1つ、ボタンが付いています。

電源ボタン :

電源のON/OFF。1秒以上押しながら電源を入れると、ディスプレイの表示の上下が反転する。

オート・パワー・オフ機能を搭載しているので、3分間、音を認識しなかったら自動で電源OFFになります。

測定モードは「クロマチック」のみですが、普通に使う分には問題ありません。

各弦の音名表記は、4弦と2弦が小文字となっているので注意が必要です。

「G」が「C」に見えるのもマイナスポイントですね・・・。

ポン

チューニングが合うと、真ん中のメーターが緑色になり、両サイドのランプが点滅します。

 Pitchclip 2をレビュー

まず、僕の評価としては・・・

初心者向けのチューナーとしては必要十分。だけど、上位モデルを買ったほうが幸せになれる。

チューナーとして必要最低限の機能を備えているので、1人での弾き語りには十分ですが、使い勝手の面では物足りなさを感じます。

個人的には、後述する上位モデル(Pitchclip 2+)の方がおすすめ、という結論です。

とりあえず「Pitchclip 2」の特徴をレビューしていきます。

表示が反転するので取り付け位置を選べる

Pitchclip 2」はディスプレイの表示を上下で選ぶことができます。

つまり、ギターヘッドの表側にも裏側にも取り付けできるということ。

使いやすさやシーンによって付け替えることができます。

しかし、表示を反転させるためには、一度電源を切って1秒長押しでつけ直さなければいけません。

クビが前後にしか振れない

Pitchclip 2」はディスプレイを前後に120度、可動することができます。

一方で、左右に振ることができません。

クリップの取り付け位置を変えることで、見やすい角度にできますが、わざわざ着脱させるのは面倒です。

対応周波数は440Hzのみ

周波数とは、音の波が1秒間に振動する回数のこと。

一般的なチューナーは、この周波数を変更することができますが「Pitchclip 2」は440Hzに固定されています。

初心者が知らずにいじって変更しないように配慮していると思われますが、固定と知らずに買って後悔したという声がちらほらあります。

この仕様はメリットよりもデメリットの方が大きいですね。

 価格について

Pitchclip 2」のメーカー希望小売価格はオープンです。

実店舗の販売価格は約1,800円。

ネット通販なら約1,400円で手に入れることができます。

価格差は大きくはないですが、初心者向けなので、少しでも安く手に入るネット通販をおすすめします。

 上位モデル「Pitchclip 2+」の方がおすすめ

Pitchclip 2」には上位モデルとして「Pitchclip 2+」という製品が存在します。

各モデルの主な違いは以下のとおりです。

Pitchclip 2とPitchclip 2+の主な違い

Pitchclip 2

Pitchclip 2+

メーターのLED数

7

ピッチが多少ズレていても真ん中で点灯する。

17

ピッチのズレを細かく確認できる。

音名表記

E / A / d / G / b / E

4弦と2弦が小文字なので、見間違いやすい。

E / A / D / G / B / E

すべて大文字なので、見やすい。

測定精度

±1セント

レギュラーモードのみ。

±0.1セント

ストロボモード / ハーフ・ストロボモードが追加され、より高精度なチューニングが可能。

基準ピッチ範囲

440Hz

バンド形態での演奏時は注意が必要。

436 – 445Hz

一般的なバンド形態での演奏なら、ほぼ対応可能な範囲。

クビ振り

前後

前後に120度のみ。

前後 / 左右

前後120度に加え、左右に60度ずつ首振りが可能。より見やすい角度に調節できる。

全体的に「Pitchclip 2」に足りない機能が補われ、中級〜上級者でも満足できる仕上がりになっています。

価格も約2,500円なので、長い目で見ると、最初から「Pitchclip 2+」を買ったほうがコスパがいいです。

KORGのPitchclip 2+をレビュー!初心者向けのおすすめチューナー【PC-2+】

 実際に買った人の評価は?

実際に「Pitchclip 2」を購入した人の「良い評価」と「悪い評価」を集めてみました。

【良い評価TOP3

  1. 測定が正確
  2. 表示が分かりやすい
  3. 見た目がシンプル

【悪い評価TOP3

  1. 音名の表示が分かりにくい
  2. 測定が不正確
  3. 基準ピッチが変えられない

集計しながら、初心者と経験者で評価が真っ二つに分かれているなと感じました。

「良い評価」は初心者が多く、見た目や機能がシンプルな分、余計な操作をしなくて済むという点が評価されているようです。

「悪い評価」は経験者が多く、他のチューナーを知っているからこそ、粗が目立ったのかなという印象。

特に「悪い評価」の①と③に関しては、機能面を知らずに買ってしまったという意見が多かったです。

やはり上位モデル「Pitchclip 2+」を買ったほうがいいと思います・・・。

 まとめ

このブログでは、過去に初心者向けチューナーの「YTC5」をレビューしましたが、個人的には「Pitchclip 2」の方が使いやすいと感じました。

ただし、これまでにいろんなチューナーを使ってきたこともあり、使い勝手の面では納得できない部分も多く・・・

何度も言いますが「Pitchclip 2+」を買ったほうがいいです。

この記事がチューナー選びの参考になれば幸いです。

KORGのPitchclip 2+をレビュー!初心者向けのおすすめチューナー【PC-2+】

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