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JIM DUNLOP(ジム・ダンロップ)と言えば「VICTOR CAPO」や「TRIGGER CAPO」が有名ですが・・・
ネジ式カポの代表格「VICTOR CAPO」が公式HPから消え、2021年12月に新たに登場したのが、今回紹介する「PIVOT CAPO」です。
最大の特徴は、セルフ・センタリング機構を搭載していること。
どんな形状のネックでも安定した装着感になるという、JIM DUNLOPの特許技術です。
でも実際のところ、どうなのか?
いろいろ気になったので買って検証してみましたが、これがかなりいい感じでした。
- 見た目がシンプルで好印象
- セルフ・センタリングによる重厚なサウンド
- ネジが外れる
PIVOT CAPOの概要
JIM DUNLOPの「PIVOT CAPO」は、ネジ式のカポタストです。
PIVOT CAPO | |
方式 | ネジ式 |
重量 | 54g(※ポン調べ) |
締付調整 | 可能 |
実売価格 | 約3,100円 |
カラーバリエーションは「サテン・クローム」と「ガン・メタル」の全2色。
本国・アメリカでは「ブラック」もラインナップされていますが、2022年9月時点では日本未発売です。
今回、僕は「サテン・クローム」を購入しました。
本体の素材はメーカー非公表ですが、金属製で剛性も高そうです。
重量もメーカー非公表ですが、僕が量ると54gありました。
カポタストの中では重い部類に入ります。
参考に、他のメジャーなカポの重量は以下のとおりです。
- SHUBB「C-1」: 51g
- Kyser「KG6」: 42g
- G7th「Performance 3 ART Capo」: 64g
サイズ感は、他のカポと比較しても小ぶりにできており、手のひらにすっぽり収まります。
JIM DUNLOP「VICTOR CAPO」との比較
SHUBB「C-1」との比較
Kyser「KG6」との比較
開口部は約13〜25mmの間隔で開閉できるので、ほとんどのネックに装着可能。
指板面のラバーの長さは約55mmなので、よりハイフレットに装着できます。
実際に弦を押さえた姿は、シンプルで悪目立ちしないのが好印象です。
ネック裏に当たる箇所にもラバーがついているので、大切なギターを傷つける心配も少ないです。
セルフ・センタリングの実力は?
「PIVOT CAPO」の最大の特徴である「セルフ・センタリング機構」とは・・・
ネック裏に当たる、独立したラバーのこと。
ここがフリーに動くことで、様々なネック形状に適応し、均一な圧力で押弦できるとのこと。
実際に装着してみると、ネックのRにぴったり収まって、安定性も良さそうです。
他のネジ式カポと見比べてみると、その安定性がより分かります。
D’Addario「NS CAPO PRO」との比較
JIM DUNLOP「VICTOR CAPO」との比較
PIVOT CAPOの使い方
「PIVOT CAPO」の装着の仕方は、2ステップに分かれています。
まず、ネックの上から挟むように乗せて・・・
ネジを右方向に回して締め具合を調節します。
回しながら弦を弾いてビビらなければOKです。
外し方は、上記の手順を逆にします。
PIVOT CAPOをレビュー
まず、僕の評価としては・・・
ネジ式カポの新定番と言えるくらい、見た目もサウンドも◎ 練習でもステージでも活躍できそう!
これまでネジ式カポをいくつも試してきた中で「PIVOT CAPO」は、特にサウンドの安定性や伸びやかなサスティーンが魅力に感じました。
見た目も、地味すぎず派手すぎず、ステージ映えすること間違いなしです。
セルフ・センタリングによる重厚なサウンド
「PIVOT CAPO」は他のネジ式カポと比べて、低音域が前面に押し出されるような重厚なサウンドが特徴です。
これはセルフ・センタリングのラバーが、ネックにしっかり密着しているからだと思われます。
また、カポタストの中では重量級ですが、サスティーンの伸びも良い。
いい意味で味付けされたサウンドが個人的にかなり好きですね。
ネジが外れる
近年発売されたネジ式カポによくある仕様として、ネジを目一杯ゆるめると外れるという特徴があります。
「PIVOT CAPO」も、その仕様です。
SHUBBの「C-1」やJIM DUNLOPの「VICTOR CAPO」は、外れないのですが・・・
外れることで何かメリットがあるのでしょうか?
個人的には紛失のおそれがあるので、あまり歓迎しないのですが。
と言っても、普通に使う分には目一杯回すことはないので、特に心配する必要はありません。
買うならネット通販一択
「PIVOT CAPO」のメーカー希望小売価格は4,400円です。
実店舗の販売価格もほぼ同じ。
ネット通販なら約3,100円で手に入れることができます。
買うならネット通販一択です。
まとめ
記事の冒頭でも言いましたが、JIM DUNLOPのネジ式カポと言えば、これまで「VICTOR CAPO」が代名詞的な製品として君臨していました。
しかし、2021年に公式HPから消滅し、事実上の生産終了の憂き目に・・・。(公式でアナウンスもされていません)
そんな中で「PIVOT CAPO」は、独自の技術を搭載した新定番カポとして登場。
プロのギタリストの間でも話題となっているようです。
実際に使ってみて「VICTOR CAPO」とは一味違ったサウンドなので、これがJIM DUNLOPの提唱する現代のサウンドなのだと実感できます。
この記事がカポ選びの参考になれば幸いです。