バネ式カポと言えば、グリップ部分が前面に出っ張って、見た目があまりよろしくないものが多いです。
タリアカポの「200Series」など高級なものになればルックスも良く、ステージ映えしますが、1万円もするので買うのに躊躇してしまう・・・。
そんな人におすすめなのが、JIM DUNLOP(ジム・ダンロップ)の「TRIGGER CAPO」(トリガーカポ)です。
Amazonなどでは似た形状のものが数多く出回っていますが、トリガーカポの元祖と言えばこれ。
この記事では「TRIGGER CAPO」について、使い勝手や特徴をレビューしていきます。
- 前面がスッキリしていてスタイリッシュ
- ギターのヘッドに挟んでおける
- グリップが硬い
- 締め付け具合の調節は不可
- 先端が剥き出しで怖い
TRIGGER CAPOの概要
JIM DUNLOPの「TRIGGER CAPO」は、アルミニウム製のバネ式カポタストです。
TRIGGER CAPO(83CS) | |
方式 | バネ式 |
重量 | 45g |
締付調整 | 不可 |
実売価格 | 約2,000円 |
最初に、注意点として・・・
「TRIGGER CAPO」には、いろんな種類があります。
87・・・エレキ用
83C・・・アコギ用(カーブドフレット)
84F・・・アコギ用(フラットフレット)
85B・・・バンジョー用
86M・・・マンドリン用
88・・・クラシックギター用
各型番の後ろにはカラーの頭文字が付きます。
今回、レビューするのはカーブドフレットのアコギ用「83C」です。
カラーバリエーションは「ニッケル(83CN/83CDN)」「ブラック(83CB)」「スモーククローム(83CS)」「ゴールド(83CG)」の全4色
僕は「スモーククローム(83CS)」を購入しました。
重量はメーカー非公表ですが、僕が測ると45gでした。
参考に他のカポタストの重量は以下の通りです。
- Shubb「C-1」:51g
- Kyser「KG6」:42g
- G7th「Performance 3 ART Capo」:64g
サイズ感は、ちょうど手のひらに収まるくらい。
大きすぎず、小さすぎず、という感じです。
実際に弦を押さえた姿は、グリップが後ろにくるので、前面はスッキリ。
ステージでも悪目立ちしないので好印象です。
TRIGGER CAPOの使い方
「TRIGGER CAPO」の取り付け方は、とても簡単です。
グリップを片手でつまんで、ネックの上から挟むだけ。
ほぼワンアクションです。
TRIGGER CAPOをレビュー
ここからは、僕が数ヶ月使用してみて感じた「TRIGGER CAPO」の特徴を紹介していきます。
まず、結論としては・・・
類似品を買うぐらいなら、これ買ったほうがマシ。
正直、最初にパッケージを取り出した時の印象は「作りが粗い・・・」でした。
JIM DUNLOPの製品は全体的にそうなのですが、細かいところが雑なものが多いです。
さすが(?)アメリカ製・・・。
と言っても、他の類似品も接続パーツが取れたりと、なぜかこの手のカポはちゃちいものが多い印象です。
ただ、類似品を買うぐらいなら本家のこちらを買うほうがマシ。
というわけで「TRIGGER CAPO」の特徴を挙げると下記の通りです。
・先端が剥き出しで怖い
・ギターのヘッドに固定できる
グリップが硬い
バネ式カポは数あれど、ここまでグリップが硬いものは初めてでした・・・。
握力の弱い人には向かないのでやめたほうがいいかもです。
ただ、何度か使用しているうちにバネが馴染んで、握りやすくなってきます。
買ってからしばらくはハンドグリップとして握力を鍛えるのに使うといいかと。笑
先端が剥き出しで怖い
「TRIGGER CAPO」はネックを挟む箇所がラバーで覆われているので、大切なギターを傷つける心配が少ないです。
一方で、外側はアルミニウムが剥き出しの状態。
特に先端はネックに当たる可能性が高く、不用意に傷つけてしまう恐れがあります。
ちなみにG7thの「Nashville Capo」なら、先端までラバーを覆われているので、安心して使うことができます。
ギターのヘッドに固定できる
バネ式カポからではの利便性と言えば、使わない時はギターのヘッドに挟んでおけること。
「TRIGGER CAPO」も同様に、挟むことができます。
わざわざポケットに仕舞ったりすることなく、スムーズにつけ外しできます。
買うならネット通販一択
「TRIGGER CAPO」のメーカー希望小売価格は3,300円です。
実店舗の販売価格は約3,000円。
ネット通販なら約2,000円で手に入れることができます。
買うならネット通販一択です。
まとめ
「TRIGGER CAPO」はバネ式ならではのメリットはあるものの、使い勝手に関しては、買うべき理由が見つからないという印象です。
ただ、前面からの見た目がスッキリとしていてステージ上でも悪目立ちしないという意味では、選択肢に入れるのはアリかと思います。
カポタストとしてはShubbの「C-1」やKyserの「KG6」と同じくらい有名なので、僕が感じたこと以外にもメリットがあるのかもしれません。