BOSSのTU-05をレビュー!充電式の次世代チューナーを使って分かったメリット&デメリット

世の中に出回っているクリップ式チューナーのほとんどは電池式です。

一般的にはボタン電池が使われていますが、普段からストックしていないので急な電池切れの時に焦ってしまう・・・。

そんな状況を改善するかもしれないのが、BOSSの「TU-05」です。

最大の特徴は充電式のバッテリーを内蔵していること。

電池が切れてもコンセントやモバイルバッテリーで充電でき、ランニング・コストの高いチューナーですが・・・

そもそも測定精度や使い勝手はどうなのか?

という訳で、この記事では「TU-05」を使ってみて感じたことについてレビューしていきます。

メリット
  • 充電式なので電池の交換が不要
  • 電池の残量が表示される
  • 画面サイズが大型で視認性が高い
デメリット
  • 接続端子はMicro USB
  • ボタンの配置が悪く押しづらい

 TU-05の概要

BOSSの「TU-05」は内蔵バッテリーを搭載したクリップ式チューナーです。

TU-05
サイズ  W42×D48×H58 mm
重量  35g
電源  リチウム・ポリマー電池
ピッチ検出  ピエゾ
測定精度  ±1セント
対応周波数  431 – 449 Hz
測定モード  CHROMATIC / GUITAR / BASS / UKULELE
実売価格  2,140円

カラーバリエーションは「ブラック」の1色のみ。

内容物は「本体」「充電用ケーブル」「取扱説明書」の3点です。

本体サイズはW42×D48×H58mmで、画面サイズが大きい分、一般的なクリップ式チューナーよりも大型です。

重量はメーカー公表値で35gですが、僕が計ると33gでした。

まあ、誤差の範囲です。

クリップの開口部は最大で約25mmひらくので、ほとんどのギターヘッドに取付可能。

ギターヘッドに触れる箇所には厚手のラバーが貼られているので傷を付ける心配も少ないです。

充電用のケーブルは、Type A to Micro USB。

ケーブル自体の長さは約92cmです。

 TU-05の使い方

TU-05」の測定精度は±1セントです。

セント
音程を測定するための単位

高精度なチューナーだと±0.5セントや±0.02セントのものがありますが、いずれも高価格帯になるので、2000円台の「TU-05」は値段相応の精度と言えます。

本体には全部で2つのボタンが付いています。

  1.  約2秒、押し続けることで電源をON/OFFできる。オート・オフ機能がついていて5分間操作がなければ自動で電源OFFになる。
  2.  電源ON時、押すごとに「周波数」「フラット」の設定画面が点滅する。※「フラット」はGUITAR/BASSモードのみ
  3.  押すごとに「CHROMATIC」「GUITAR」「BASS」「UKULELE」モードに切り替わる。
  4.  SELで点滅中の「周波数」「フラット」の数値を変更できる。

基準ピッチは431〜449Hzの間で設定できます。

デフォルトでは440Hzになっており、バンド演奏や弾き語りで使用する場合は変更しなくても問題ないです。

測定モードは「C(クロマチック)」「G(ギター)」「B(ベース)」「U(ウクレレ)」の順で設定可能。

通常のチューニングであれば「C」で問題ないです。

「G」「B」時はフラット・チューニングが可能で、「♭」の数に応じて3半音まで下げることができます。

弦を弾くと、左から黄色いメーターが流れ、頂点で青いライトが点灯します。

シャープすると赤いメーターが流れます。

はっきり色分けされているので、視認性も高いですね。

 TU-05をレビュー

まず、僕の評価としては・・・

充電式は評価できるが、痒いところに手が届かない・・・改善の余地あり!

最大の特徴は充電式ですが、細かな仕様が“今どき”ではないため、使い続けると小さなストレスが溜まっていくんです。。

そんな「TU-05」の特徴は以下の通り。

丸形の液晶画面が大きくて見やすい

TU-05」で初めてチューニングした時の印象は「画面でかいなぁ」でした。

画面が丸形のチューナーは初めてでしたが、そのサイズに加えてメーターの見やすさに関心したのを覚えています。

残量が表示されるので電池切れの心配が少ない

充電式ならではの仕様として、電池の残量が常時表示されます。

3分割の残量表示はスマホなどで見慣れているので、違和感はありません。

充電中はメーターが動き、満充電で止まります。

尚、満充電で10時間の連続使用が可能なので、1度充電したらしばらく持ちます。

ただし、電池の交換は不可なので長年の使用でヘタる可能性はあります。

充電端子がMicro USBなのが残念

TU-05」は2021年に発売したにもかかわらず、充電端子はMicro USBです。

普通に考えたらUSB-Cにすべきだろう、と疑問を抱かずにはいられません。

ちょっと時代の波に乗れていないですね。

ボタンの配置が悪く押しづらい

ここが使用していて一番の不満点です。

横から見ると、本体のRに沿ってボタンが配置されています。

この場所がとてつもなく押しづらいのです・・・。

本体も質感がツルッとしているので手が滑ってしまいます。

できたら上下どちらかにずらしてもらえると、親指と人差し指で挟むようにして押せるのに・・・

ここは是非、改善して欲しいポイントです。

 価格について

TU-05」のメーカー希望小売価格は2,750円です。

実店舗やネット通販でも、ほぼ同じ価格で販売されています。

入手しやすい場所で買えばOKですが、常時在庫として置いている店は少ないようです。

 まとめ

TU-05」はチューナーとしての基本的な機能や精度は持ちながらも、充電式という他にはないメリットがあります。

電池交換という作業は年間で数える程度しかないですが、地味に面倒くさいし、ランニング・コストの面からも「TU-05」には優位性があります。

しかし、細かな仕様や使い勝手の面では、他のチューナーに軍配が上がります。

今後、似たようなタイプのチューナーが増えてくることを考えると、さらなる改善の必要があると感じました。

個人的には「TU-10」を愛用しているので、BOSSには親近感がありますし、このチューナーが充電式という分野を広める起爆剤になると期待しています。

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