普段、ギターを持ち歩かない時でも、もしもの時に備えてカポタストは持ち歩いているという人は多いと思います。
僕も持ち歩く派ですが、荷物が多い時などは少しでも軽くしたくて家に置いていきます。
そんな時に限って、外出先でギターを弾くことになり「カポ持ってくればよかった・・・」と後悔する場面がたまにあります。
そうならないために、軽いカポを探して見つけたのがG7th(ジーセブンス)の「UltraLight Capo」(ウルトラライト・カポ)です。
最大の特徴は世界最軽量を誇る8gという軽さ。
これならバッグのポケットに忍ばせても重さを感じることはありません。
では、カポタストとしての使い勝手はどうか?
この記事では「UltraLight Capo」を使って感じたことや使い方などを紹介していきます。
- 世界最軽量の8g
- カポを付けていないような素直なサウンド
- 作りはそれなり
- 5フレットが限界
- 装着しにくい
UltraLight Capoの概要
G7thの「UltraLight Capo」は、世界最軽量を誇るネジ式のカポタストです。
UltraLight Capo | |
方式 | ネジ式 |
重量 | 8g |
締付調整 | 可能 |
実売価格 | 約1,600円 |
カラーバリエーションは「ブラック」「ブルー」の全2色。
もともと「レッド」もありましたが、現在は廃盤になっています。
今回、僕が買ったのは「ブラック」です。
重量はメーカー公表値で、わずか8g。
500円玉(7g)程度で、世界最軽量を誇ります。
参考に他のカポタストの重量は以下のとおり。
- SHUBB「C-1」: 51g
- Kyser「KG6」: 42g
- G7th「Performance 3 ART Capo」: 64g
サイズ感は、手のひらにすっぽり収まるくらい。
他のカポと比べても、全体的に細く作られているので小さく感じます。
SHUBB「C-1」と比較
Kyser「KG6」と比較
弦を押さえるラバーの長さは約53mmで、ごく平均的。
実際に弦を押さえた姿は、すっきりとして悪目立ちしません。
対応するネックの太さは最大で27mmです。
UltraLight Capoの使い方
「UltraLight Capo」の装着の仕方は2ステップに分かれています。
まず、ネックの下から挟み込み、ネジを溝に引っ掛けます。
そして、ネジで締め付け具合を調節。
音がビビらない程度まで回せばOKです。
あまり強く締めすぎると音がシャープするので注意してください。
外し方は、上の行程を逆にするだけです。
UltraLight Capoをレビュー
まず、僕の評価としては・・・
“もしも”の時の持ち歩き用としては◎ 常用は△ あくまでサブとしての役回り
8gという圧倒的な軽さはありがたいですが、カポタストしての使い勝手は正直イマイチ・・・
あくまで二軍、持ち運び用という感じです。
その理由は以下のとおり。
カポをつけていないような素直なサウンド
8gという軽さはサウンドにも影響しています。
一般的にカポタストは重いほど、サウンドも変化します。
これは良い意味でも悪い意味でも「味付けされる」ということ。
「UltraLight Capo」は、その軽さゆえ変な味付けがされず、ギター本来のサウンドに限りなく近いと感じました。
また、本体が合成樹脂でできていることもサウンドの変化の少なさに影響していると思います。
個人的にメリットとして捉えていますが、金属的な重いサウンドが好きな人には物足りなく感じるかもしれません。
5フレットまでが限界
「UltraLight Capo」の対応するネックの太さは最大で27mmです。
僕が所有するテイラー(Taylor)では5フレットまでが限界でした。
ほとんどの人はそれで事足りると思いますが、ハイポジションに装着することが多い人は注意が必要です。
装着しにくい
「UltraLight Capo」は軽さを追求しているため、全体的な作りはそれなりです。
それ故、ネジ周りがしなって装着しにくいのが不満点として挙げられます。
一度はめてしまえば、ネジの回転はスムーズなのですが・・・
そこまでの過程をストレスなく行えればよかったなと感じています。
価格について
「UltraLight Capo」のメーカー希望小売価格は1,650円です。
実店舗でもネット通販でも同じ様な価格帯です。
「UltraLight Capo」に限らず、G7thのカポは何故か値引きされることが少ないです。
まとめ
「UltraLight Capo」は軽さを追求しながらも、カポタストとして作りは最低限という印象を受けました。
頻繁に使う人におすすめするには躊躇ってしまいます。
ただ、繰り返しになりますが持ち運び用としてはおすすめです。
1,000円台という安さなので、失くしても金銭的なダメージが少ないのも、ある意味メリットかもれません。笑
- 世界最軽量の8g
- カポを付けていないような素直なサウンド
- 作りはそれなり
- 5フレットが限界
- 装着しにくい