この記事を執筆している段階で、2022年のNAMMショーまで1週間ほどありますが・・・
日本時間の5月26日に突如、テイラー(Taylor)から新シリーズが発表されました。
その名も「700 Series Koa」!
トップ材とサイド&バック材が共にハワイアン・コアとなるオールコア・モデルです。
テイラーの700シリーズと言えば、トップにルッツ・スプルース、サイド&バックにインディアン・ローズウッドというスペックですが、700 Series Koaに一新されるとのこと。
新700シリーズの概要
今回、発表されたのは「722ce」と「724ce」の2モデル。
ひとつめは、グランド・コンサートの「722ce」。
722ce |

ボディ・シェイプ | グランド・コンサート |
トップ材 | ハワイアン・コア |
サイド&バック材 | ハワイアン・コア |
ネック材 | トロピカル・マホガニー |
フレットボード材 | エボニー |
ブレーシング | V-Class |
ピックアップ | ES2 |
ふたつめは、グランド・オーディトリアムの「724ce」。
724ce |

ボディ・シェイプ |
グランド・オーディトリアム |
トップ材 | ハワイアン・コア |
サイド&バック材 | ハワイアン・コア |
ネック材 | トロピカル・マホガニー |
フレットボード材 | エボニー |
ブレーシング | V-Class |
ピックアップ | ES2 |
今回のコア材は、新たに「セレクトグレード」という等級が設けられ、現行のKoaシリーズと棲み分けされています。

「taylorguitars.com」より引用
フィニッシュは極薄のマット仕上げとなっており、コアの質感を感じることができ、音の微妙なニュアンスを再現しているとのこと。

「taylorguitar.com」より引用
ロゼッタはローズウッドとパウア貝のシングルリングで、現行の700シリーズよりも豪華になっています。

「taylorguitars.com」より引用
ネックのインレイも新たなデザインに変更され、よりシンプルに。

「taylorguitars.com」より引用
テイラーは長年、ハワイで森林修復の活動を行っており、今回の700 Series Koaもその一環として開発されたもの。
既存のKoaシリーズで使われている品種とは違うものとのことです。
サウンド面が非常に気になるところです。
ルッツ・スプルースはどうなる?
現行の700シリーズはサイド&バック材がインディアン・ローズウッドですが、これは400・800シリーズでも採用されているので、ディスコンになるのは理解できます。
しかし、トップ材のルッツ・スプルースは700シリーズの最大の売りだったはず。
700シリーズ以外では「816ce」に採用されているので、今後はハイグレードのモデルにしか採用されないのかもしれません。
販売価格を予想
「722ce」と「724ce」は本国・アメリカで共に3,499ドルで販売されます。
日本での販売価格の予想は、メーカー希望小売価格で72〜75万円。
実勢売価で57〜60万円と予想されます。
現行の「712ce」と「714ce」の実勢売価が約48万円なので、10万円ほど高くなる計算ですね・・・。
オールコアを狙っている人には、Koaシリーズの「K22ce」と「K24ce」が実勢売価で約88万円なので、選択肢が増えるという意味ではラッキーかもしれません。
まとめ
正直、このタイミングで700シリーズを大幅リニューアルするとは予想していなかったので驚きです。
今回は速報的な記事になってしまいましたが、兎にも角にも、全貌は6月のNAMMで明らかにされるはず。
新たな情報が開示され次第、アップデートしていきます。