これで完璧!Taylorギターの型番の読み方

はじめに

 
テイラー(Taylor)の型番は、基本的に“3桁の数字”“c”“e”アルファベットによって構成されています。
 
 
例えば、こちらはテイラーの売れ筋である「814ce」という型番のギターですが、ここから・・・
 
8XX  サイド&バック材がインディアン・ローズウッド
X1X  トップ材がスプルース
XX4  ボディ・シェイプがグランド・オーディトリアム
c  カッタウェイあり
e  ピックアップ付き
 
このようにギターのスペックを読み取ることができるのです!
 
と言われても、なんのこっちゃ・・・
 
って感じですよね!笑
 
と言うことで、今回はテイラーギターの型番の仕組みを解説していきます。
 

型番の基本的な読み方

 
上記で例として出した「814ce」という型番ですが、これは「ハチイチヨンシーイー」と読みます。
 
ここからは、型番からどんなモデルなのかを読み取る方法を解説します。
 

8XX

 
3桁の数字の一番左の数字はテイラーのシリーズを示しています。
 
シリーズとは、サイド&バックに使用されている木材の種類によって分けられており・・・
 
1XX  ウォルナット
2XX  インディアン・ローズウッド or コア
3XX  サペリ or ブラックウッド ro アーバンアッシュ
4XX  オヴァンコール or インディアン・ローズウッド
5XX  マホガニー
6XX  メイプル
7XX・8XX・9XX  インディアン・ローズウッド
 
このように、数字と材が紐付けされています。
 
ここで注意しておきたいのが、1XXと2XXに使われている材はレイヤーウッド、3XX以降は単板ということです。
 
レイヤーウッドとは、合板(ごうはん)と呼ばれ、薄くスライスした木材を重ねて圧着させた材のこと。
 
単板は、単一の木から切り出した材のことです。
 
尚、サイド&バック材についての詳細は「あなたにピッタリのTaylorは?-木材編-」でも解説していますので、是非、読んでみてください。
 
 

X1X

 
2番目の数字には、2つの意味があります。
 
1つ目はギターが6弦か12弦か、2つ目はトップ材の種類を示しています。
 
X1X  6弦のソフトウッド
X2X  6弦のハードウッド
X5X  12弦のソフトウッド
X6X  12弦のハードウッド
 
ソフトウッドとは、スプルースやシダーといった柔らかい材のこと。
 
ハードウッドとは、マホガニーやコアといった硬い材のことです。
 

XX4

 
3番目の数字はギターのボディ・シェイプの種類を表しています。
 
XX0  ドレッドノート(DN)
XX1  グランド・シアター(GT)
XX2  グランド・コンサート(GC)
XX4  グランド・オーディトリアム(GA)
XX6  グランド・シンフォニー(GS)
XX7  グランド・パシフィック(GP)
XX8  グランド・オーケストラ(GO)
 
ボディ・シェイプについては「あなたにピッタリのTaylorは?-ボディ・シェイプ編-」でも詳細を解説しています。
 
 

c

 
「c」は、カッタウェイの有無を示しています。
 
カッタウェイとは、ギターのボディとネックの付け根のえぐれている部分のこと。
 
型番にcが付いているモデルはカッタウェイ有り、付いていなければノンカッタウェイということになります。
 
尚、XX7のグランド・パシフィックと、XX8のグランド・オーケストラには、カッタウェイ有りのモデルはありません。
 

e

 
「e」はオンボード・ピックアップシステムの有無を示しています。
 
分かりやすく言うと、eが付いていれば”エレアコ”、なければ”アコギ”です。
 

もう一度復習!

 
以上がテイラーの型番の数字・アルファベットの解説になります。
 
では、ここで復習してみましょう!
 
 
こちらは「614ce」というモデルです。
 
つまり・・・
 
トップ材にスプルース、サイド&バック材にメイプルを使ったグランド・オーディトリアムのカッタウェイ付きエレアコ!
 
 
さらに、こちらは「524ce」というモデル。
 
これはトップ材とサイド&バック材にマホガニーを使ったグランド・オーディトリアムのカッタウェイ付きエレアコ!
 
ほら、もう分かったでしょ!笑
 

その他の記号

 
基本的な数字・アルファベットとは別に、例外的に型番の後ろに付く記号もあります。
 
そんなに多くのモデルに付いているわけではないので、参考程度に覚えておいてください。
 

N

 
「N」が付くモデルはナイロン弦を使ったギターです。
 
いわゆるクラシックギターってやつですね。
 
例:812ce-N
 

R・K

 
「R」や「K」が付くモデルは、定番シリーズに使われている材とは別の材が使われているものを示しています。
 
例:414ce-R = 414ceのサイド&バック材がローズウッド
 
  214ce-K = 214ceのサイド&バック材がコア
 

SB・WHB・BLK

 
これはギター本体の色を示す記号です。
 
例:517 WHB = 517のワイドハニーバースト
 
  214ce-BLK = 214ceのブラック
 

まとめ

 
以上がテイラーの型番の読み方解説でした!
 
はじめてテイラーのギターを選ぶ人はもちろん、2本目が欲しいけど詳しくは知らないという人まで、この記事を参考にお気に入りの一本を見つけてもらえると幸いです。
 
 

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